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舞台に立つということ。

JUGEMテーマ:つぶやき。

JUGEMテーマ:演劇・舞台

 

ちょっと真面目な話。

 

 

高校1年生の4月。

帰宅部ってのもなぁ。

でも中学生まで水泳やら陸上やらソフトボールやら

かなり部活に忙しい生活だったから

もうがっつりな部活に所蔵するのもイヤだしなぁ。

適当に活動できる、所属さえしといたらいいんじゃねーかな感覚で

なんとなく誘われた演劇部に入りました。

 

演劇なんか幼稚園のお遊戯会程度で

自分が女優になるとか

舞台に立ってみたいとか

微塵も思ったことはないから

照明とかやってりゃいっかと

安易に構えていて。

 

ところが

毎年初夏に開催されるという

1年生中心に配役した「新人公演」というものの

なぜか主役に指名された。

 

理由は、書くのも憚られるけれど

見栄えが良かったかららしい。

(高校時代は可愛かったのかもしれないw)

 

げ。

 

やめてくれ。

 

と思ったが

ここは運動部出身、先輩の言うことは絶対と

文化部の緩さにすらついていけてなかった当時

「いや、やりたくないんすけど」とは言えなかった。

今振り返れば「イヤだ」と言っても許される部活だったのだが

当時は素直だったんだなアタシ。

 

 

練習開始。

 

な・・・・

 

なんだこれ・・・・・

 

お遊戯会やないか・・・・・

 

え、やるのこれ、あたし、やるの?

舞台なんかほとんど見たことが無かったけど

従姉が当時タカラジェンヌだったので

私の情報源はそこしか無く、

「え、タカラヅカよりひどいやん・・・」

 

あ、誤解を恐れず言えば

タカラヅカは素晴らしいと思います。

日本の文化だとも思っていますが

そもそも恋愛ドラマに一切興味が無いので

 

「マリア、君はここに残れ!」

「ジョージ!私も連れて行って!!」

などという舞台用の会話の流れが

ここでも行われてて

うーん、ヅカではないぞココは・・・と

単純にツラかったというだけです。

 

私がおそらく当時から好きだったのは

「会話」は「会話」やろ、という根本的な流れです。

 

相手のセリフを待って自分のセリフを言う、

その流れは非常嫌いです。

今でもそうです。

 

会話は、

会話なんですよね。

 

いま初めて相手の言葉を聞いて

それに対して返答するのが会話です。

相手の既に言われることがわかってるセリフを

この人はわかってると観客に見えてしまったらアウトです。

 

私の得意とする分野は、

やっぱり今でも会話劇で

軽快でテンポよく流れを作ることにこだわります。

 

今回、私の演技指導に面食らったであろう団員は

ものすごく悩んだようです。

 

セリフの入り方、

第一声の出し方、

いまコレを言われて何故そのトーンで声が出るんだと

「会話しろ」と言われ続け

私はいっときでも嫌われたかもしれない(笑)

 

だけど

まだ半分も言ってない。

 

土曜日、

実家の元ジブンの部屋に寄って
高校時代の資料たちをン十年ぶりに見た。

 

当時の私の演出用書き込みはハンパなかった。

誰の台本?って思ったくらい、別人のものじゃないかと思うほどに。

 

話を戻しますが

そういうわけで

ミュージカルなのか演劇の舞台なのか

歌はないけど「なんやこれ」っていうダンスは入ってる、

まるで意味が解らない流れ。

中途半端なこの流れに

 

「あかん、これ終わったら辞めよう」

 

とすら思ったわけです。

自分の技術も当然、初心者なので乏しい。

でも、「コレは違う」と思っていたことだけは確かで。

ただ3年生の先輩が、割と良い方々だったんだよな。

だから辞めなかったのかな?

単純にズルズルいっただけなのかもしんないけど(笑)

 

途中の記憶は飛び飛びですが

2年生になるころには

なぜか中心になって(部長ではありませんが)舞台作りをしていました。

 

当時から、

初めて私のように舞台を見る人が

いきなり吉本新喜劇を見ても面白いと感じられるような

そういう舞台を目指していました。

 

だって

根本的に私、演技するの苦手なんだもん。

だったら何が苦手なのか

見る側としては何が「・・・・(-_-;)」となるのか

そこしか見てなかったかもしれない。

 

2年生で出場してみたプロ主催の高校生フェスティバルで

ものすごく褒められた。

目指すものは間違ってないんだと部員全員で歓喜した。

同じ年の高校演劇大会で

個人演技賞をもらった。

 

3年生、

プロ主催の2年生の時に出た上記のフェスティバルで

プロの方に個人演技賞をいただいた。

当時私に演技賞をくださった人の一人が、

後藤ひろひとさんだった。

 

後藤さんが私に不意に聞いてきました。

 

「このまま卒業しても舞台やるの?」

 

なぜか、

「いえ、やりません。やめます」

 

そう答えてしまってました。

 

何故だろう、

高校3年生の夏にもかかわらず

まだ当時は意外なところで進学先も決めてなくて

将来なにをやりたいかも決めてなくて

ただ、演出は楽しいから

大阪芸大に行って舞台監督とかそっちに進もうかなとすら

思っていたはずだったのに。

大阪芸大は古田新太さんの出身校だし

おもしろそうだと思っていたのに。

 

その瞬間、「やめます」と言っちゃってました。

 

賞をくれるのは

私が高校生だからだ。

「高校生にしてはウマイやないか」

ただそれだけだろうと

当時は斜めに見ていたからかもしれない。

 

相変わらず私は演技が苦手で

苦手だからこそ

技術を磨いただけに過ぎないんだもん。

憑依型とか、すごく羨ましかった。

 

憑依、

しないもん(笑)

舞台上では常時冷静で

本番中に於いても

「どういったら面白く伝わるかな」しか考えてないような

最後の最後まで考えながら舞台に立ってるようなヤツだもん。

 

こんなヤツ、

俳優に向いてるわけがない。

プロに聞かれて、

そう

思ったんです。あの瞬間。

 

大学に進学して

見事に、きれいさっぱり舞台から離れました。

大学でも演劇部はあったけど

何の興味も向かなかった。

自分が舞台に携わっていたことすら封印して

一言も話したことはなく。

幸い、運動部出身オーラがすごくあったらしいので

ソフトボールや水泳、陸上の話をしてました。

やりきったと、思ってたんでしょうね当時。

だからもうよくなってたんだと思います。

 

人って面白いもんで

自分が舞台作りに関わっていたことを

記憶のどこかに追いやった生活を続けると

そんな事実すらなかったことのようになっていく。

 

そのまま仕事し、

結婚し、

普通に生活していました。

多忙だったことも、

新感線などを見に行くのは好きだったけど

やりたいと全く思わない要因の一つだったかもしれない。

 

なのに。

 

 

2年前の正月、

 

「あ、舞台関係に携わろうかな」

 

ふと

そう思いました。

自分がそう思う日が来るとは

全く想像もしてなかったけれど

自分でありながら自分というものが全く分かってない証拠で

夜、TVぼけーっとみててふと

「あ。」と思ったんですよね。ビックリです。

見てた番組はニュースで

全く関係ない内容だったし。

 

このブログを休止し、

所属する場所を決め

活動開始。

 

でも

裏方希望でした。

 

ところが、

ここでもなんやかやと1シーンでも出されてしまう結果。

 

気づいたら1年後元の劇団は解散し

 

今の劇団が

出来てました。

 

必然だったと口をそろえて周囲は言います。

全く真剣にやってなかった前劇団の舞台も

見に来てくれた友達は一様に

「舞台立ったほうがいいよ」と言ってくれました。

 

本人の気持ちとしては

なるべくは立ちたくないのだけど

今の劇団はわざと所属人数を少人数にしてあるので

出ざるを得ません(笑)

 

私は、

もしかしたら普通の舞台人とは違うスタンスで
臨んでいるのかもしれない。

舞台に立ちたくない役者。

 

ほんとはね、

演出だけとかをやっていたい。

根っからの裏方の性質だと思っているのだけど

だけど周囲は全員、舞台に出るのは必然だという。

だったら立ってみようと

ここ数週間でやっと踏ん切りがついてきました(笑)

スーパーサブ役者になってやるのだホホホホホホ。

 

 

舞台は

舞台に立つ人が

その日だけでいい、

自分に自信をもって

何より楽しそうにやってもらいたい。

ハプニングをも楽しむ面々であってほしい。

 

 

舞台に立つということ。

 

いま、やりきったと思っていたけど残していた宿題があったことに

ようやく気付いています。

まだ、

役者としての自分を自分が全く認めてなかったということ。

私は裏方で演出がしたいからと

演技することが常に苦痛であったこと。

どうして賞をくれるのか全くわからなかったし

それについて考えたこともなかった。

高校3年生のときの置き忘れた宿題を

頑張って探し始めました。

 

 

舞台を作るということ。

ではなく

 

舞台に立つということ。

 

がんばります。

 

 

 

  
2017.07.17 Monday / 演劇ユニット にじの_ねごと / 00:42 / comments(0)
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